風水鑑定では、現地での方位測定が大変重要な要となります。
方位測定を間違えば、その後の風水鑑定でお客様にお伝えする内容が大きく異なってしまうためです。
こちらの記事では、どうして方位測定が大切なのか?
風水鑑定で重要な方位測定の4つの要点をご紹介しましょう。
Contents
測る場所によって違う!? 磁北の測定
「北」には、2種類の「北」がある
一口に「北」と言っても、「北」を指す角度は場所によって大きくズレることを知っていますか?
真北 (しんぽく)とは、ある地点を通過する経線あるいは子午線が示す北、つまり北極点の方向である。すなわち、普通に言う北である。磁北(じほく)と呼ばれる磁石で表示される北(北磁極)を基準にする北がある。磁北と真北はずれている。※Wikipediaより転載
真北(しんぽく)と磁北(じほく)のおはなし
磁北(じほく) :磁石の指す北
地図は、大抵の場合は真北を上として作られています。
しかし、実際に現地で方位磁石で見てみると、北を指す方位が若干異なります。
これは地図上の北と、実際その場で計測された北(磁北)がズレていることを示します。
磁石が指す北の方位は、地図の通りの北とはズレが生じます。
日本の磁北は、北端で10度、南端で4度の違いがある
この図は、日本の磁気図です。
北に行けばいくほど磁気のズレは大きく、
南にいけばいくほど磁気のズレは小さくなります。
「東京にいる人が測定した北」は、真北から約7度西に偏ります。
「沖縄にいる人が測定した北」は、真北から約5度西に偏ります。
時間によって変化する方位
方位は時間によっても変わるっていうこと、知っていますか?
いやいや、方位は時間では変わらないでしょう。
方位がコロコロ変わっていたら、船で旅している人とかが遭難しちゃうじゃないですか。
船で旅したいる人が困るような短時間では変わらないですよ。
けれどももっと長いスパンで見れば、方位はじわじわと移動しているんです。
長いスパンってどれくらいの長さですか?
400年の間に15度変わったことがわかっています。
400年で15度も!?それって結構すごいような、すごくないような。
へぇーって感じですね。
現在の東京では、磁北は真北よりも西に7度傾いています。
しかし、400年前の東京の方位測定記録によると、磁北は真北よりも東に8度傾いていたと確認できます。
現在との差、なんと約15度!
時間によって方位が変化するのはなぜ?
地球の地軸は、23.4度傾いていることは小学校で習いました。
この自転軸は、非常に長い周期で首振り運動をしています。
「地球の歳差運動」によって地軸が傾く
地球の自転軸も、前述のコマのすりこぎ運動のように動いている。これを地球の歳差運動という。Wikipediaより画像、文章引用
上記の画像では、コマが速く回転しながら地軸の傾く様子が見て取れますね。
これと近しい原理で、地球の地軸も傾き方が変わることがわかっています。
浅草寺の向きは、長い時間をかけて大きく変わりました
浅草寺は、東京都台東区浅草にある東京都内最古の寺です。
2019年現在、グーグルマップ上の計測によれば
本堂は、北13度に背に向け、南193度に顔を向けた角度で建っています。
これは24山方位で言うと「癸山丁向」(みずのとざんひのえむき)となります。
しかし創建当時は、現在よりも磁北は15度程度東寄りであったと言われております。
それを考慮すると、本堂は北0度に背に向け、南180度に顔を向けた角度
「子山午向」(ねざんうまむき)で建てられたと考えられます。
このように建物を長いスパンで見れたとき、当初に目的とした向きと変わってしまうということが起こります。
周辺から影響を受ける磁気干渉
家を建てようと思ったとき、その土地の周辺環境の磁気的干渉を起こすものはどのような物があるのかを確認します。
風水を有効利用するためには、磁気的干渉がない環境が望ましいのですが、現代社会では電気を使わない生活はできませんね。
磁気的干渉がある中での方位測定は、現代社会では特に難しいのが現状です。
そういった現状の中でも、風水師はできる限り正確に方位測定を行う必要があります。
建物自体の磁気的干渉を考慮する
軽量鉄骨造は磁気的干渉が大きいため、風水住宅には不向き
現代は、軽量鉄骨造の住宅が増えてきていることも風水師としては悩みの種です。
軽量鉄骨造は、建物内部に磁気的干渉を与える素材が使われているために、磁気の狂いが非常に大きくなる傾向があります。
方位測定は、カルテづくり
風水鑑定する際の方位測定は、健康診断を受ける時のカルテづくりと同じです。
健康診断では、身長、体重、血圧など、基礎項目を正確に計ることからはじまりますね。
これと同じく、風水鑑定では方位測定が絶対に外せない基礎項目となります。
カルテづくりを間違えば、間違った鑑定結果に
基礎項目が間違えば、その後の鑑定結果を間違ってお伝えしてしまうことになってしまいます。
自己流に方位測定するのは、おやめください
この記事を読んだ方の中には、
「方位を見るくらいなら、自分でもできそう!」と思うかもしれません。しかし、自己流は、事故流につながる危険があります。
家の向きは、その建物のみならず、周辺環境も考慮して慎重に考える必要があります。
自宅の方位測定、飛星チャート作成は、風水師にご依頼ください
長く住む大事なお住まいの風水カルテを作ってみませんか?
一度だけしっかりとした風水鑑定を行えば、現在から未来にかけてずーっと役に立つ家の風水カルテ(飛星チャート)が手に入ります。
風水師のレクチャーと正しい飛星チャートがあれば、その後は誰でも簡単に運の扱いができるようになります。
20年で約1度ずつ変化する、方位のズレも考慮した風水アドバイスを行います。