「どの向き家が好きですか?」
自分がどの方位に向いた家が好きか?これを考えたことがない人が大多数だと思います。
世間一般的にも「家を建てるなら南向きの家が一番良い」という南向き信仰のようなものがありますが、この記事では色々な視点から南向きの家について考察したメリット・デメリットを記事にまとめて紹介します。
Contents
南向き信仰のウソ?本当?
日本は北半球に位置し、太陽はいつも南側にあります。
太陽のことを「お天道様」と呼ぶように、太陽を敬い親しむ国民性を持っています。
けれど、南向きなら何でもかんでも良いということはありません。
中には迷信もありますし、色々な意味がごちゃ混ぜになっているケースも多いですね。いろいろなケースの南信仰を紐解いてきましょう。
南枕は良い?

南に枕を向けるといいって本当ですか?

地球の磁場は南北の方向に流れるものですから、人の体も南北に向けたほうが氣の通りが良いと言われます。
北は神聖な方位であったり、死者を寝かせる向きと言われることもありますから、反対の南向きは無難な方位と思われることもあるでしょう。

僕は南向きに寝ているのですが、特に良いこともありません。

風水では、本命卦にあわせて枕の向きを選ぶのがベストだと考えます。人はそれぞれに磁気への反応が8タイプに分かれるのですね。自分の本命卦で生氣か天医方位へ頭を向けて寝るのがおすすめですよ。
≪【本命卦はどのタイプ?】吉方位・八遊星の使い方【八宅派風水】
南側が道路だと良い?

南側に道路があると良いって本当ですか?

南側が道路だったり開けているのは良いのですが、それは好立地条件である「四神相応」(しじんそうおう)のうちの一つです。
条件の一つが当てはまっただけでは良いとは言い切れません。

南側に道路があれば絶対良いっていうものではないんですね。

本当にケースバイケースです。南側が道路であることが却って凶のケースもありますから、周りの環境もよく見る必要があります。
現代の風水では道路は川に類似する物として考えますから、四神相応の条件である「前方(南側)には海や河川」は「南側に道路」でも好立地の条件に入ります。
ここで意味する「海や河川」はつまり、周囲よりも南側が低くなっているという意味です。低くなっているから川の水が流れてゆき、水が溜まって海や池になりますね。
氣が集まる明堂となります。
「南側が道路だと良い」から条件が外れるケース
・南側が道路でも、家の土地よりも道路の高さが高い場合。
・家の向きが北向きの場合。
南向きの庭が良い?
これも前述の「南側が道路だと良い」と同様、
「四神相応」の好適地条件に当てはまれば良いのですが、多くの場合はケースバイケースです。
一概に「南側が庭だと良い」とは言えません。
家の向き選びは、立地選びに次いで重要
家の向き選びは、非常に重要です。
風水師が新築のプランをアドバイスする際には、家の向きをしっかり定めるという工程が絶対に外せません。
なぜならば、これを知らないで建てられた家は、向きがあいまいな家を建てることになりかねません。
日照時間を考える
年間日照時間の都道府県ランキング – 都道府県格付研究所より転載
家の向きの善し悪しは、どれくらい日照があるのかを考慮せずには決められませんね。
日照時間を都道府県別に見ると、日照時間が特に長いのは以下の9県です。
昨今の日本は毎年酷暑に見舞われ、夏の暑さによって命を落とす人も出てしまうほどの厳しい気候となりました。
そんな中、夏の暑さができるだけ和らぐよう、ひと昔前よりも日光を遮る工夫も凝らす必要が生じてきます。
理想的な家の向きは、地域によって大きな差がある
日照時間が一番長い埼玉県と、日照時間が一番短い秋田県の差は?
なんと年間720時間です。
日照時間が長い地域ほど北向きの家が好まれ、
日照時間が短い地域ほど南向きの家が好まれる傾向が考えられます。
南向きの家が良いと言われる理由
南向きの住宅は、たくさんのメリットがあります。
誰しも、快活で健康的に生活できるための住まいをつくりたいと思いますね。
南向きに建てた家は、快活で健康的なライフスタイルをしてゆくために大きく活躍してくれるでしょう。
日当たりの良い家は、脳内でセロトニンが活性化する
セロトニンは、人間の精神面に大きな影響を与える神経物質として知られていますね。
太陽の光を浴びたり、運動することでセロトニンが分泌され、精神的にも肉体的にも良い効果があります。
気分がすっきりする、やる気が出る、元気が出る、頭が冴えるという風に精神面にポジティブな面が現れやすくなります。
夜はよく眠ることができ、睡眠障害を起こしにくい
日中にしっかりと太陽光を浴びることができれば、夜はしっかりと眠ることができます。
昼間にセロトニンが分泌されることによって、夜はメラトニンという睡眠に欠かせない神経物質が分泌されるということなんですね。
日中はセロトニン、夜はメラトニン。
動と静の切り替えが大事ですね。
南向きの家は、人間の生活リズムと同調する
そもそも人間は、何万年と昔から日の出とともに目を覚まし、日中に活動して、日没額れば休むという生活サイクルで進化してきました。
現代は、夜でも灯りをつけて活動し、昼夜逆転の生活リズムになってしまうケースもあるでしょう。
けれども、人体の細胞レベルに組み込まれた昼夜のリズムは、そうそう簡単に崩せるものではありません。
人体の構造を最大限に活かすには、やはり日中活動、夜は休むということです。
これが人間が活動するうえで最大かつ最高のパフォーマンスを引き出せる秘訣です。
「早起きは三文の徳」
「早起きは三文の得」という諺もあるとおり、早起きするといろいろな面でメリットがありますね。
「三文」とは、「ごくわずかな」という意味です。
わずかだとしても、習慣として毎日積み重ねることで、後に大きな結果につなげてゆくことができます。
早起きしてゆとりを持つことの大切さも教えてくれている言葉です。
朝早く起きれば、仕事や勉強のスタート時間を早めることができます。
頭の冴えている朝の時間を有効に使うことができるので、効率も良く進めることができ、作業が捗るでしょう。
南向きの家のメリット8
- 昼間はセロトニンがしっかり分泌され、心身ともに活動的になれる
- 夜はメラトニンがしっかり分泌され、よく眠れる
- 最大かつ最高のパフォーマンスができる
- 日当たりがよく、明るい
- 灯りを付ける時間を節約できる
- 日当たりがよく、暖かい
- 冬の暖房費を節約できる
- 洗濯物が比較的短時間でよく乾く
南向きの家のデメリット45
- 日当たりが良過ぎると室温が高くなりすぎる
- 夏の冷房費が嵩む
- 家の断熱性、遮熱性を高める必要がある
- 直射日光が家財やフローリングにあたると傷みやすい
逆に北向きの家はどう?
北向きの家のメリット、デメリットについてはこちらの記事にまとめました。
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