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陰陽論
この世に存在するすべてが、陰と陽からなる2極の相対関係があるとする根本理論です。
陰と陽からなる2極の相対関係
陽 |
陰 |
男 | 女 |
明 | 暗 |
剛 | 柔 |
火 | 水 |
夏 | 冬 |
表 | 裏 |
右 | 左 |
上 | 下 |
能動的 | 受動的 |
この表のように、ありとあらゆるものは陰と陽に分類することができます。
例えば、男女の例で見ると男女どちらにも陰陽の要素があります。
心と体において、陽性がより多く現れるのが男性であり、逆に陰性がより多く現れるのが女性とみることができます。
森羅万象のすべてものは、陰と陽の両性を併せ持っています。
ロウソクの火は陽か?陰か?
火は、上図で見れば、陽に分類されます。
しかし、日中の太陽のもとでは、太陽が陽、ロウソクが陰となります。
夜中、真っ暗闇の中にロウソクに火が灯っているのであれば、ロウソクが陽、闇が陰となります。
陰と陽の強弱により分けられるものです。
陰陽は、絶対的概念ではなく、あくまでも相対関係であるということです。
五行論
古代の先人は、万物を構成する「氣」は宇宙の構成物質は木(もく)火(か)土(ど)金(こん)水(すい)の五つの要素から成り立っているという思想です。
木は、樹木や草花を表します。色は青や緑。方位は東。季節春。
火は、炎や太陽を表します。色は赤。方位は南。季節夏。
土は、大地や山を表します。色は黄色。方位は中央。季節は土用。
金は、金属を表します。色は白。方位は西。季節は秋。
水は、川や海の水を表します。色は黒。方位は北。季節は冬。
五行の相生関係
五行には相性があり、相手を生じる関係を相生(そうせい)といいます。
木・火・土・金・水の五氣が、互いに順応して、木が火を生じ、火が土を生じ、土が金を生じ、金が水を生じ、水が木を生じるという無限に循環する関係があります。
・木生火(もくしょうか)木は燃えて火となります。
・火生土(かしょうど)火燃え尽きて灰となり、土になります。
・土生金(どしょうきん)土の中から鉱物が生成され、金となります。
・金生水(きんしょうすい)金属の表面に水滴がつき、水となります。
・水生木(すいしょうもく)木は水を吸って成長することができます。
五行の相剋関係
五行には相性があり、相手を打ち滅ぼして行く関係を相剋(そうこく)といいます。
木氣は土氣に勝ち、土氣は水氣に勝ち、水氣は火氣に勝ち、火氣は金氣に勝ち、金氣は木氣に勝つ関係にあります。
・木剋土(もっこくど)木は土の養分を吸いつくします。
・土剋水(どこくすい)土が水をせき止めます。
・水剋火(すいこくか)水が火を消します。
・火剋金(かこくきん)火が金属を溶かします。
・金剋木(きんこくもく)金が木を切ってしまいます。
比和
同じ五行は比和(ひわ)言います。同じ五行同志で互いに強め合います。
木氣は木氣を盛んにし、火氣は火氣を盛んにし、土氣は土氣を盛んにする。
良い場合にはますます良くなり、その反対に悪い場合にはいよいよ悪くなります。
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