現代、特に日本では昨今、色々なものに「○○風水」と名付けられ、言葉やイメージだけが独り歩きしている様子です。
しかし本来の風水は、どこから、どうやって発祥したのか知る人は少ないでしょう。
筆者は2019年5月に、風水の起源を見つけるためにマレーシア旅行へ行ってきましたので、ご紹介いたしましょう。
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風水はお墓から始まった
風水は、亡くなった死者を良い場所に埋葬してあげようと考える親孝行の考えから生まれています。
良質な風水墓を見るため、マラッカへ
マラッカには国際空港のバトゥ・ブレンダム空港があります。
今回筆者は、クアラルンプール市より高速道路で2時間かけて車で訪れました。
その他はシンガポール、ジョホールバル市から車やバスなどで移動することも可能です。
風水墓、発見!日本のお墓とはずいぶん違う様子。
これが、伝統的な様式の風水墓です。
日本で一般的なお墓は3段墓ですが、マレーシアの風水墓はこのように円形状の形をしています。
日本のお墓のように区画整理されていることなく、山の中で点在するように配置され、それぞれの向きもバラバラなんですよ。
風水墓が山の上に作られる理由
風水墓は、山の上に作られることがとても大切なんです。
山の地中には龍脈が通っていると考えられ、龍脈の生氣をお墓に集めることが重要視されています。
お墓の場所、方位によって、生氣を集められるか否かが決まりますから、「場所選びは風水師の腕の見せ所」と言われる所以です。
山の頂上には、一層立派に手入れされたお墓がありました
山の頂上は平らな広場になっていました。
そして周りにあるお墓とは一線を画す、ひときわ立派できれいに手入れされたお墓がありました。
ここには、大変高貴なお方が眠るのでしょう。
ここに、死者が土葬されています。
お墓の後方である高い方に頭を向け、手前である低い方に足を向けて葬られています。
ご先祖様を龍の乗せてあげる
風水師がその場で選んだ吉方位を取ってお墓を造ります。
吉方位は、周りに見える山の形や川なども考慮され、決定されます。
吉方位を選ぶことで、山の中に流れる龍脈、すなわち氣の流れる方向に進む龍にあたかも乗っているかのような形で死者を眠らせることができます。
風水環境の良い場所に、龍に乗ったご先祖様を葬ることで、子々孫々に渡って富と繁栄が築かれてゆけると考えられています。
風水墓の隣に必ずある、后土娘娘
「后土娘娘」とは、「こうどにゃんにゃん」と読みます。
画像の中央に「后土」と金色の文字で書かれていますね。
これは、お墓を守る女性の神様です。
大変神聖なものとされ、この「后土娘娘」を穢すことは絶対に許されません。
「間違っても足で踏むことのないように!」と予てより教えられていました。
今回の「后土娘娘」碑も、とてもきれいにお手入れされていました。
風水墓に先祖を葬ることで、富と繁栄がもたらされるのか?
これは色々な古い資料からも確認できる通り、本当のようです。
墓をどの位置に、どの方位に向けて建てれば、どうなってゆくかのヒントがこちらの記事でお読みいただくことができます。
こちらの記事は、家を建てる際に24種類の方位の取り方によって、その後の家系に特徴的な傾向が現れてくることを紹介しています。
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風水墓についての続きはまたいつの日か
筆者は、風水墓についてこれから長い時間をかけて研鑽を積んでゆく所存です。
時間をかけて研究材料を集めながら、紹介する機会を設けてゆきたいと考えています。
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